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zoom RSS 点字ブロックは「黄色い線」ではない!

<<   作成日時 : 2016/08/17 18:13   >>

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 8月15日、東京メトロ銀座線青山一丁目駅で、盲導犬を連れてホームを歩いていた視覚障害者が線路上に転落して電車にはねられて死亡した事件は大きな衝撃で、また27年前の事故を思い出してしまった。
 1989年5月18日、私たちの点字の先生で埼玉県点訳研究会会長だった伊藤毅さんもが蓮田駅ホームから転落して亡くなられた。
 私のお付き合いのある視覚障害者の皆さんの中でも、数人の方々がホームから落ちた経験を話してくださったし、私の目前で、車両のつなぎ目をドアと思い込んで足を踏み出そうとした方を慌てて止めたこともあった。

 あれから、視覚障害者に対する晴眼者の理解は大きく進んできているはずだし、盲導犬も少しは普及し、ホームドアの設置も広がってきた。
 市議会でも何度も何度も、道路や公共施設への点字ブロックの設置拡大を求めてきて、歩道のある市道の多くには点字ブロックが敷設されるようになった。
 以前は『目立たないように』と歩道の敷石と同じ色の点字ブロックだったりしたが、「郵便ポストが赤であるのと同じように、点字ブロックは目立つように黄色に決まってるんだ」と何度も主張してきて、やっと最近は言わなくても黄色の点字ブロックが設置されるようになった。
 設計者や工事施工業者が誘導ブロックと警告ブロックの違いを知らずに敷設してしまったり、交差点で誘導ブロックと警告ブロックの組み合わせる方向がでたらめで、視覚障害者を交差点の対角線上に誘導するようなめちゃくちゃな設置も少なくはなった。
 また以前は行政担当者が、『駐車場の入り口は車が出入りしてブロックが破損しやすいので設置しない』と言っていたが、最近では点字ブロックの破損の心配よりも視覚障害者の安全が優先されるのがあたりまえという理解に変わってきた。
 横断歩道上にも、エスコートゾーンという名前の車両通行でも破損しにくい点字ブロックが設置されるようになってきた(まだ久喜市内では4か所しか設置されていないが、今後、広がっていくだろう)。

 鉄道の駅ホームではどうか。
 駅のホームでよく『黄色い線の内側におさがりください』とアナウンスされるたびに、「違うだろう」と違和感を感じてきた。
 あれは点字ブロックであって、「黄色い線」なんかじゃない!
 視覚障害者がホームを安全に歩行するためにホームの縁に沿って設置されているのであって、その点字ブロックを足裏や白杖で確認しながら歩いているのだ。

 今回の事故を報じた新聞記事にはこうある。
 「東京メトロは…(中略)…『点字ブロックはこれよりホーム側を歩いてくださいという意味で設置している』」と説明したというのだ。
 つまり鉄道会社側は、そのホーム上の点字ブロックを、視覚障害者がそれを伝って歩くものとは認識していなかったことになる。
 だからまた、「先に柱が立っていたところに、点字ブロックを設置した」とも言っているのだが、これは点字ブロックの上に柱が立っている形にしておいて、それを危険と認識していなかったことになる。

 「黄色い線」だったら、上に柱があろうが、荷物を置こうが平気なのかもしれないが、点字ブロックだったら、その上にモノを置いたりしてはいけない、ましてや柱などの障害物があってはならないことはちょっと考えればわかるはずだ。

 もともとは、点字ブロックがホームの端に設置されているのは、ホームのまん中は柱やベンチや自販機やごみ箱やらが置かれていて、まっすぐに歩くには障害物が多すぎるからであった。
それでやむをえず、ホームの端に警告ブロックを設置して、視覚障害者もやむをえず、この警告ブロックをたどって歩かざるを得ないでいるのだ。

 やむをえずホームの端に設置した点字ブロックを、鉄道事業者が単なる「黄色い線」と理解しているとしたら、障害者と地域でともに生きるとはどういうことなのか、バリアフリーやユニバーサルデザインについて、もう一度、考え直してもらわなくてはならぬのだが、そのためにはどうしたら良いのだろう。

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