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埼玉県久喜市議会議員  猪股和雄のもう一つのページ
〒346-0011 久喜市青毛1−4−10 電話 090-3547-1240
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「財政が厳しい」論の意味するもの

2018/08/09 17:01
 ともすると、議員は上から目線で「市民の皆さんに教えてあげる」という姿勢に陥りがちだ。
(1) 貴志議員の「活動報告(第16号)」もその一例である。
 「活動報告」と銘打ちながら、メインの記事は、市が発表している「財務諸表(貸借対照表)を解説!」である。
 その「解説」とやらによると、
 久喜市の負債(借金等)は542億円に達するが、金融資産(現金・預金・積立金・貸付金)は144億円にすぎない。
 不足分が398億円であり、『財政が厳しいのは明らか』だから、『「稼ぐ力の強化」「コスト削減」を進めないと次世代に大きなツケを残すことになります』というのが結論である。
 彼の主張はきわめて単純で、『市の財政は厳しい』というに尽きる。
 ただ、『財政が厳しい』ということを主張するためだけなら、わざわざもったいをつけて、財務諸表を持ち出して大仰に「解説!」するまでもあるまいと思うのだが、いかがか。

(2) 問題なのは、久喜市の財政がどの程度に厳しいのかということである。
 地方公共団体の財政の健全化に関する法律では、実質公債費比率や将来負担比率などの指標を定め、毎年の公表を義務付けている。
 久喜市の財務諸表も、この法律に基づいて公表しているのだが、久喜市の数値に特に問題があるわけでもなく、久喜市の財政は「健全」という判断である。
 県内40市の比較で見ると、久喜市は財政力指数は上から19位、義務的経費比率は低い方から16位で、いずれも県内の市ではおおよそ中位〜やや上位にある。
 一方、財政調整基金比率は上から5位で、久喜市は財政規模の割に市の貯金がたいへん多いのが特徴である。


 財政力指数が高いほど自主財源の割合が高く、財政力が強い団体ということになる。
 義務的経費比率は歳出に占める人件費や扶助費、公債費の割合で、低いほど財政の柔軟性・自由度があり、高いほど財政の硬直化が進んでいることを表す。


 私は、だから“久喜市の財政は余裕があってたいへん裕福だ”とまで言うつもりはないが、これ以上の市民サービスに応えられないほどに厳しいものではない、きわめて“健全財政”である。

(3) もしも、久喜市の財政が、市民の皆さんにあらためて警告を発しなければならないほどに厳しいものであれば、現在行っている以上にはもはや市民サービスの拡充はできないと、はっきり言わねばならぬ。
 さらには現在の“赤字事業”、たとえば子ども医療費の無料とか高齢者福祉サービス、循環バスやデマンド交通のような事業など、現在の市民サービスも次々と廃止・縮小、あるいは引き下げなければなるまい。
 しかし彼も、そうした市民サービスの引き下げを、議会で主張したことはないから、本当のホンネは、そうした市民サービスができないほどに厳しいとは、実は思っていないのではないか。

 それでも彼が、何かにつけてしばしば、『財政が厳しい』とことさらに言いつのるのは、市民が久喜市に新たな行政サービスの要求などしないように、市民に対して啓蒙してやらなければならないという使命感でも持っているようだ。
 一方で、『市の金融資産が大幅に不足している』と主張してみせるのは、行政に対して、財政を市民サービスに使うよりも、彼の言う『金融資産』を拡大するために、基金(市の貯金)にため込むように奨励しているつもりだろうか。

(4) 彼の大きな勘違いは、自治体財政を民間企業の経理と同じに考えているらしいことである。
 単純化して言えば、民間企業は、営利事業に投資するために、内部留保で資金を貯め込むのだが、自治体は基本的に営利事業に投資することはできないし、必要もない。
 市民の税金を財源として、その範囲内で市民サービスに“消費”するのが自治体の事業であるから、もともと利益をあげる必要のない事業が主であって、民間企業の会計とはまったく性格が異なる。
 自治体が財政を使う、その成果物は、市民福祉の向上による市民満足度の引き上げであって、その点でも、民間企業が本来的に利益の拡大や資産の蓄積を目的とするのとは異なる。

 彼は民間企業の経理部門にいたことがあるそうだが、その経営分析を、自治体の財政にそのまま当てはめることなどできるはずもないではないか。

(5) 彼の“久喜市の財政分析”によると、久喜市は負債が542億円あるのに対して、金融資産が144億円しかないから、不足分が398億円もあることが問題なのだと言う。
 ということは、その不足分を早急に埋めなければならないことになるのだが、この論理をさらに進めるとどうなるか。
 金融資産を540億円になるまで貯め込むためには、市民サービスの水準を大幅に引き下げて、それによって浮いた財源を財政調整基金にひたすら積まなければならない。
 彼がこういう結論を出したのなら、それを堂々と主張し、市民に対して、サービス低下を受け入れろと説教しなければならないのだが、実際には、そう主張するわけでもないらしい。
 いや、そんなことがいかに非現実的か、久喜市の市民サービスが低下して魅力のないまちになれば、市民が逃げ出していってしまうだろう、実際にはできないことをわかってはいるのだろう。

(6) 自治体の「負債」のほとんどは地方債であるが、それは将来の市民の借金であって、将来の市民の税収で返済できることが確実である(その範囲内で借金している)。
 つまり、将来の市民に対して課される税収が、潜在的な「資産」なのである。
 だから自治体は、現在の「負債」と同額の「金融資産」を確保しておく必要はなく、「資産」の不足分を埋めておく必要もないと考えられている。
 もしもそれを、今現在において確保しておかなければならないとしたら、自治体財政は成り立たないと言ってよい。

(7) 彼のもう一つの結論は、「稼ぐ力の強化」「コスト削減」を進めるべきだということである。
 しかし「稼ぐ力」といっても、彼がこれまで提言してきた対策はせいぜい、『広報くき』やホームページの広告、自動販売機の設置に料金を課す、遊休土地の売却くらいなのだが、これではせいぜい数十〜数百万円の収入にしかならない。
 負債と資産のバランスの不足分398億円を埋めるだけの金額にはとうていなり得ないのであって、だとすれば彼は、その不足分をどう埋めるのかを市民の前に明らかにしなければならない。
 「不足分が398億円もある、たいへんだ」と大風呂敷を広げておいて、それを埋める方策を提示しないのはあまりにも無責任ではないか。

 私自身は、市の公共施設への太陽光発電システムの設置や、市の電力購入契約を東電から新電力に切り替えるよう提言して実現させた結果、数億円の財政効果をあげてきたが、このような、実際に久喜市の財政に資する政策を提言した方がよかろうと思う。

(8) また、彼が「コスト削減」と言いながら、議員報酬や政務活動費の引き下げ、県内トップクラスの市長交際費の削減にもまったく言及しないのは、財政が厳しくても、議員や市長の既得権は守ろうという特権意識に他ならぬのではないか。

(9) 私は大学で地方財政を学んできたが、財政学は財政をいかに集め、いかに使うかだけではない、どのような使い方をするかの学問であると理解している。
 そして市民サービスのバランスを取りながら、主権者である市民=納税者の理解に基盤を置いて、つまりは財政民主主義の基盤の上に、限られた財源を有効に使いながら市民福祉をいかに向上させていくことが、財政の役割であり政治に問われているのである。
 もとより、使える財源が無限にあるわけではないから、いわゆるバラマキは徹底して排すべきであり、使い途の“選択と集中”、そして最も効果の上がるであろう使い方をするのが当然であって、“最少の経費で最大の効果”をめざすことは当然である。

 これと逆に、市民からのサービス充実の要求に対立、あるいは抑制し、いかに使わないかという論理の立て方をするのでは、そもそも財政学ではないし、政治ではない。
 それは政治の論理ではなくて、財政管理者たるお役人=官僚の論理に他なならない。
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済生会栗橋病院の「一部機能」存続を求めるべき

2018/08/04 12:25
 7月10日に開かれた市議会全員協議会で、済生会栗橋病院の加須市への移転問題の、市長選挙後の経過が報告されています。

 7月4日、市長選挙後初めて、梅田新市長、市の健康増進部長、副部長、健康医療課長の4人で、栗橋病院を訪問し、病院長らと「意見交換」をしていて、その場で病院長から、加須の新病院および栗橋病院再整備案の構想が明らかにされた、その内容が報告されました。

 その内容は、
(1)現在の栗橋病院の「再整備案」は、1999年に建設された東館の3・4階部分を利用して病院機能の一部を残す。
 3階部分に50床の「回復期の病床機能」を想定し、その内5〜10床は「療養型病床」も視野にあると説明されました。(「療養型病床」は、病状が安定している慢性期の患者の長期療養を目的として医療措置やリハビリなどのサービスを提供する施設です)。
 病床50床の内、25床は、埼玉県地域保健医療計画の病院整備計画に応募して認められれば確保できる見通しとされているので、確定とは言えません。
 4階には、サービス付き高齢者住宅38室を予定しています。

(2)この再整備案の初期投資も含めた経営面でのシミュレーションが示されるのは7月下旬、また県の病院整備計画の結果が出るのは来年1月になるとのことです。

(3)加須新病院は、現在の一般病床300床と感染症病床4床を含む304床を移転する予定です。

(4)6月28日に、済生会栗橋病院による、栗橋地区の地元住民に対する説明会を開かれました。
 病院長の説明によると、参加した住民から『2次救急でなくてもやむを得ないが、安心できる体制を望む』等の意見が出され、病院長からは『初期救急的な医療であれば、現在地の再整備案でも対応が可能である。現在地の建物を活用しながら、できる限り経営的にも継続できるよう、梅田市長と話し合い、相談していく』と答えたということでした。

(5)病院長から、梅田市長に対し、あらためて補助金等の支援の継続も要望されました。

(6)それに対して梅田市長から、『栗橋地区の地元住民の声を大事にするとともに、どのような再整備案が市民にとって最善となるのか、病院長とさらなる協議をお願いした』とのことでした。
 【以上は、全員協議会における健康増進部長の説明をできるだけ忠実にまとめたものです。】
          --------------------------

 済生会栗橋病院の移転問題について、これまでの久喜市の対応には大きな問題があったと言わざるを得ません。

 久喜市は田中前市長の指示で、昨年から毎月、副市長と部長、課長らが病院を訪問し、意見交換してきていて、その最後は3月29日でした。
 第1の問題は、毎月「意見交換」を続けていながら、加須の新病院の構想や栗橋に残すとされる機能について、病院側から何らの説明も情報も得ることができず、結果的に何らの対応も取ることができなかったということです。
 実際、2月28日の「意見交換」の場では、市側から「救急医療を栗橋に残すこと、第三次救急の早期実現をお願い」しているのですが、そのようなことは病院側の検討の中には当初から含まれていないことはとっくにわかっていたことでした。
 それなのに、久喜市としては、移転の全面的撤回はもはや不可能であることがわかっていながら、形式的に「お願い」だけをしてきたということになります。

 第2には、現在の栗橋病院のほとんどの機能を加須へ移転し、栗橋には「回復期の病床など、一部の機能を残す」という方向性は、すでに昨年の内には示されてきていました。
 であれば、久喜市としては、その方向性を全面的に転換させることが可能なのかどうかを、早期に判断すべきでした。
 もはや済生会側の方針転換が不可能あるいは困難と判断すれば、2次救急や3次救急の機能は断念して、最低限でも外来と初期救急の「一部機能」を残すことと、その「一部」をいかに拡充させるかに働きかけの軸を変更するべきではなかったでしょうか。

 第3に、市は今年2月に、「公的病院運営費補助金交付要綱」を一方的に改正しています。
 この補助金交付要綱は2016年に制定されたもので、「市内にある公的病院が行う不採算医療部門の運営に要する経費」を補助する、「(補助事業者は)、済生会栗橋病院とする」、「(補助対象経費は)、救急医療、小児救急医療及び小児医療」としていました。
 しかし、2月の改正で、「不採算医療部門」に対する補助でなく、「第三次救急医療の運営に関する経費」だけを補助すると改め、補助対象経費も「救命救急センターの運営に要する経費」と限定してしまいました。
 このことは、これまで毎年、済生会病院に交付してきた補助金を、久喜市の側から一方的に打ち切ったことを意味します。
 つまり、済生会が加須へ移転するのであれば、たとえ栗橋に「一部機能」を残したとしても、もうこれ以降、補助金は出さないことを決定し、当初予算で4700万円の運営費補助金を計上していたのを、削除してしまったのでした。
 しかしそれでは、栗橋には病院機能は残さなくてもいいと、久喜市から通告したに等しいものです。

 実際、7月の梅田市長と病院長との意見交換の場でも、栗橋に一部機能を残すことを前提として、補助金支援の要請があったのですから、久喜市としては、3次救急にこだわらずに補助金交付を再開するべきです。
 2月に改正した補助金交付要綱を再度改正して、栗橋に外来と初期救急の機能を残すよう、済生会に要請するべきではないでしょうか。
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新ごみ処理施設の余熱利用施設の見直しの行方

2018/07/15 15:51
 市は、新ごみ処理施設を久喜菖蒲工業団地隣の菖蒲地区に建設する計画です。
 これまでに「ごみ処理基本計画」(2016年)、生ごみ資源化検討(2016年)、「ごみ処理施設整備基本構想」(2017年)、分別に関する市民アンケート(2017年)と進んできて、今年から「ごみ処理施設整備基本計画」「生活環境影響調査(環境アセスメント)に取りかかる予定です。
 新ごみ処理施設の稼働は2023年を予定していますが、久喜市でいちばん古い久喜宮代清掃センター1号炉が1975年の稼働でいつ壊れてもおかしくない炉の状態ですから、もうぎりぎりで一刻の猶予もない計画スケジュールです。

 ところで、「ごみ処理施設整備基本計画」には付帯施設として、「余熱利用施設」の検討が明記されています。
 田中前市長は選挙公約として、選挙公報に「最新鋭のごみ処理施設と、その余熱を利用した健康増進施設(歩くプール・浴場・トレーニング室等)を整備します!」と明記していました。

 それに対して、梅田新市長は選挙のチラシの中で、鷲宮や菖蒲に温水プールがあるのに、新たな施設は必要かと疑問を投げかけ、全国のごみ処理施設に併設の温浴施設は赤字と指摘、「温浴施設の運営には多額の費用がかかります。赤字はまた増税でまかなうのでしょうか」と批判していました。

 この付帯施設についてはこれから策定する「ごみ処理施設整備基本計画」の中で検討することになっていますが、新市長は、ごみ処理施設に併設する余熱利用施設と公園の一体整備を進めるにあたり、魅力ある集客施設をめざすために、市職員のプロジェクトチームを設置したことを明らかにしました。
 来年8月までに検討結果をまとめて、11月にパブリックコメント、2020年2月に「集客施設基本的方針」を決定するとしています。

 新市長の選挙公約は、「温水プールなどの余熱利用施設は必要ないので、作らない」と理解していたのですが、これまでの計画の見直しによって「魅力ある集客施設」をめざすのだとすると、それは、魅力ある余熱利用施設を「作る」ことになるのでしょうか。

 こうした素朴な疑問に対して、市長は、『単なる余熱利用のプールなどを作ればいいということではなくて、作るなら公園と一体で市内外から人を集められるものとしなければならない』『単に赤字・黒字で判断するのではなくて、既設の温水プールなどのアセットマネジメント(統廃合)と合わせて考えていく』と説明しています。
 さらに、プロジェクトチームは、余熱利用施設を「作る」ことを前提として検討するのではなくて、作るか作らないかも含めて検討するのだとしています。

 実は、私は最初にこのプロジェクトチームで検討するのだという説明を受けた時、もしかしたら、余熱利用施設の建設に否定的な公約をしていた新市長に対して、余熱利用施設の計画をを続けたい行政組織が「まきかえし」に出て、新市長を説得にかかっているのではないかと疑ったのですが、まさかそんなことはない・・・かな?

 またこの見直しによって、2021年に着工、23年竣工・稼働の予定で進めているごみ処理施設の建設計画(スケジュール)には影響はないと言っています。
 しかし、ごみ処理施設整備基本計画は2019年に策定完了の予定ですが、それまでに余熱利用の施設を併設するかどうか、どのような施設になるのかの結論が出ないとすれば、計画やその後の設計に影響が出ることになるのではないでしょうか。

 7月10日の全員協議会の説明では、こうした疑問について明確な見解は示されませんでしたが、今後の議会で議論されていくことになります。
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本会議閉会後の市議会全員協議会

2018/07/14 16:12
 7月10日、本会議終了後に市議会全員協議会が開かれて、市長から盛りだくさんな「報告事項」がありました。

(1)5月に久喜駅のエスカレーターで盗撮で逮捕された職員の懲戒処分(停職6か月)、当該職員は辞職
(2)久喜菖蒲工業団地内の企業敷地から六価クロム等の土壌汚染が発見され、調査等の結果、9月ごろに汚染土壌を掘削除去する予定 (汚染は企業活動によるものではなく、土地造成の際に搬入されたものと見られる)
(3)久喜市ごみ処理施設に併設する余熱利用施設の見直し(梅田市長の選挙公約)と、市民の森緑の公園の集客施設の一帯整備を進めるため、市にプロジェクトを設置
(4)あおば保育園の移転改築事業の中止
(5)あおばっこ学童保育の青葉小学校校舎内への移転改修工事の見直しによる1年先送り
(6)宮代町和戸地区(久喜市久喜東4丁目に隣接)の市街地整備、物流施設の建設
(7)市立小中学校および公共施設等の危険なブロック塀に係る状況調査
(8)燃やせるごみの処理について、幸手市と杉戸町から、広域処理の協議の申し入れがあった
(9)梅田市長が済生会栗橋病院を訪問し、今後の栗橋病院の構想について協議

 今回、(4)あおばっこ学童保育の移転問題は、先に福祉健康委員会(7月2日)の所管事務調査の議題にもなっていて、執行部は『全員協議会でお話しするので・・・』と委員会の場であまり話そうとせず、委員長も当局に忖度(?)して遠慮していたのでしたが、委員会の調査の方が優先するのはあたりまえですから、委員からはたくさんの質問や意見が出されてきちんと議論されていました。
 また、(7)危険なブロック塀の調査とそれへの対応、(3)ごみ処理施設の併設施設の見直し問題、(8)ごみ処理の広域化については教育環境委員会の所管事務調査で、報告と質問があって掘り下げた議論が行われていました。
 それぞれの委員会に所属しない議員にも情報を共有しておいた方がいいという判断で、全員協議会の「報告事項」に加えられたようです。

「全員協議会」って何?

 本来は市議会に報告して、きちんと質問も受け、議員と執行部とで協議しておくべき事件でも、往々にして、「全員協議会」に報告だけしてすませてしまうという手法が取られることもあります。
 「全員協議会」という名前が付いてはいるのですが、会議次第には「協議」でなくて「報告事項」となっていて、市長と部長が報告だけした後で、議長が「ただいまの報告について、確認事項があればお受けします」と言います。
 議員は「質問」ではなくて、報告でよくわからなかった点などについて、「確認」のための発言をします。
 市長はじめ執行部としては、議員からの質問や議論はしないけれど、説明だけはしましたという、いわばアリバイ作りの場になってしまっているキライはあります。

 それでも、久喜市議会の全員協議会は公開ですから、当然、市民の方が傍聴に来ることもありますし、議事録も作成されます。
 全員協議会の確認を踏まえて、次の市議会で本格的な議論になっていくこともあります。

 特に今回の「報告事項」の多くは、市長選挙で梅田市長が「見直し」を公約していたり、議会で議論が続いてきた政策や市民の関心の高いことも多く、9月議会以降の議論に引き継がれることになります。

 なお、他市の議会では、全員協議会を非公開にして、議員の意見は聞くけれど、そこで何かを決定するわけではない、「ただ聞いおくだけ」という形式で開いている議会もあるそうです。
 これは本会議では紛糾しそうな案件について、あらかじめ非公開の協議会で議員に言いたいことを言わせて、いわば“ガス抜き”を図る場になっているらしい。

 久喜市議会では、そんな執行部に都合のいい扱いはさせないために、「全協で中途半端な議論はしない」「議論をするなら市議会の場で行う」「公開の原則」を貫いています。
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あおばっこ学童保育の移転は1年先送りに

2018/07/05 11:26
 7月3日、市議会福祉健康委員会の所管事務調査で、市内学童保育施設についての報告があった。
 6月議会に、桜田小学校学童保育施設の新築工事請負契約が、議案として上程され、審議されている。
【参照⇒桜田小学校学童保育施設を新築へのリンク】 

 今年度当初予算には、青葉小学校の学童保育施設を、現在の地域交流センターから小学校内に移転するために、空き教室の改修工事も予定されていて、そのために2億円の工事費が計上されていた。
 改修工事の設計も5月中旬には終了しているのだが、いっこうに契約、工事に進む動きが見られない。
 おかしいと思って、6月議会前に保育課長に問い合わせたのだが、「ちょっと設計の見直しがあって」「ちょっと問題があって」「ちょっと遅れていて」と言葉を濁すばかりで説明しようとしない。
 そこで福祉部長に直接聞きに行ったところ、「市長から設計の見直しの指示があったが、青葉小学校の教室を改修して移転するのは計画通りに進めます」という返事だったので、私は、今年度、予定通りに進められるものだと信用して引き下がった。

 ところが3日の福祉健康委員会所管事務調査における説明で、当局は、設計の見直しを行った結果、改修工事を1年先送りして来年4月以降に着工し、2学期ごろから移転・開所することにしたと、工事・開所の時期の大幅な変更を明らかにしたのである。

 先日の私の問い合わせに対して、部長は、工事と移転時期を大幅に遅らせることについては意図的に説明しないで、青葉小学校校舎内への移転計画は変えないから「計画通り」と説明したわけだ。
 しかし、遅くとも来年4月には青葉小学校内の新施設で学童保育が行われると理解していた保護者の立場からすれば、改修工事が1年間も遅れるというのは計画の大幅な変更と言うしかない。

 私たち議員や市民感覚としても「計画の変更」と理解する以外にないのだが、当局は移転はするのだからあくまでも「計画通り」だと言い張りたいらしい。
 お役人の言葉の感覚と、市民の素朴な感覚による受け止め方とがいかにかけ離れているか、そして、お役人と話す時には言葉の端々や裏側に隠されているものがないかに気をつけないといけないと、改めて感じざるをえないやりとりではあった。
 
 部長の説明によると、青葉小学校の教室改修計画の「見直し」の内容は、空き教室2部屋の改修費として2億円は過大ではないかという疑問がでたため、学童保育施設と他の教室との仕切り壁を作る予定を変更、多目的トイレを設置する計画だったのを取りやめ、これらによって工事費を圧縮させたということのようだ。
 それによってなぜ、工事を1年先送りにするという判断になったのかは、いまだに疑問が残る。
 また、子どもたちや保護者らに対する説明がいまだになされないで、当局が一方的に予定を変更してしまったのも、学童保育の主体をどうとらえているのだろうか。
          ------------------

 なお、当初予算では、あおばっこ学童の移転と合わせて、地域交流センターそのものを青葉団地商店街の空き店舗を借りて移転させる事業も予定されていた。
 地域交流センターの建物を取り壊して、空いた土地に、現在は青葉2丁目にあるあおば保育園を新築移転させる予定で、当初予算には「あおば保育園施設更新のための設計委託料その他として2993万円が計上されていた。
 部長ははっきり説明しないでいるのだが、あおば保育園の新築移転計画も、どうやら見直す方向らしい。
 市長が替わったのだから、前市長の政策方針を既定方針とは位置づけないで、梅田市長のリーダーシップで見直すのは当然ではある。
 もちろん私の考え方や立場と違うものもあるのだが、私はむしろ大いに見直し、変更があってしかるべきだと考えている。
 ただ、その見直しの過程において、市役所の管理職の皆さんが、市民や議会に対して、何を見直しているかをはっきり言わず、むしろあいまいにし、いっしょうけんめいごまかしながら進めているように見えてならない。
 むしろ何がどう見直しが必要なのか、オープンにし、議員とも意見を戦わせながら進めていった方がよいのではないか。
 前市長の長期政権の中で、役所の職員たちが、みずからの考え方を言わないで、上の指示を待って、それに従っていれば無難だというような空気に陥っていると感じてきていた。
 もしかしたら今度は、新市長が何を言い出すかわからないから自分の考えをおもてに出せないのかどうか、ますます物言わぬ職員が増えつつあるのではないか。
 こんな時こそ、オープンに議論できる職員の体質が必要ではないか。

 他市で、みずからの職務に対して、しっかりとした思想を持ってリードしていく職員がいる市では、その業務だけではなくて、市役所全体が活性化していくものだ。
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教育委員会緊急時対応連絡マニュアル

2018/07/04 22:25
 昨年10月に菖蒲中学校の生徒が下校途中で行方不明になり、川で水死して発見された事故があった。
 教育委員会は、緊急時の対応マニュアルとして、児童生徒が所在不明や事故等で重傷以上の被害にあった場合には、市長や議会議員、教育委員に対して速やかに連絡・報告するというマニュアルを定めていたが、昨年の事故の際には、そのマニュアルに沿った対応が行われなかったことが明らかになった。

 マニュアルではそうした事故の際には、議会議長、副議長、教育環境委員会委員長に対しては、教育部長から連絡することになっていたのだが、実際には、部長が自分で連絡しないで総務課長に指示して連絡させていたこと、しかも行方不明の時点でその事実だけを連絡したものの、その後に死亡が明らかになったことを連絡も報告もしていなかった。
 にもかかわらず、5月15日の臨時市議会では、部長が連絡したと説明し、死亡の事実を連絡しなかった事実は報告もされなかった。

【参照⇒猪股のホームページ参照】

 私は、6月議会の一般質問で、こうしたウソの説明および事実の隠蔽、およびそうした虚偽説明や隠蔽を、教育長が知らなかったことを、教育委員会の危機管理の欠陥であると批判するとともに、緊急時の連絡体制のあり方を見直すように求めた。

 私の問題提起に応えて、教育委員会ではさっそく、そうした緊急事態の際の連絡体制のマニュアルを改めた。
 児童生徒の所在不明、重傷以上の事故の際には、
(1)教育長の判断、または教育部長との調整により、議会関係等への連絡すべき内容を調整する、
(2)教育長が市長と副市長に連絡する、
(3)教育部長が議長、副議長に連絡する、
(4)総務課長が議員にメールで連絡する、などとした新たなマニュアルを定めた。

 さて、7月2日に久喜東地区の児童が一時行方不明になった事件が発生したのであったが、教育委員会の対応はどうであったか。

 2018/7/2 15:15 防災行政無線で、「行方不明者」の情報が流された。
 その後、
 15:54 教育委員会から議員全員にいっせいに「本市児童の行方不明事案発生のご連絡」のメールが届いた。
---
久喜市議会議員各位
本市児童が行方不明となっている事案が発生いたしましたので、ご連絡をさせていただきます。
事案の内容は次の通りです。
1 学校 ○○小学校
2 児童 ○年生男子児童
3 経緯 
本日朝、該当児童が登校されていないので、担任から母親に連絡したところ、母親からは登校のため家を出た旨の話があり、行方不明となっていることがわかった。(中略)今現在において、児童の行方は分かっていない。現在、警察と連携し捜索対応中。
以上、ご連絡いたします。
 久喜市教育委員会 教育総務課

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 18:02 「本市児童の行方不明事案のその後のご連絡」が届いた。
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久喜市議会議員各位
先ほどご連絡いたしました、○○小学校の○年生男子児童が行方不明となっていた事案について、大変、ご心配をおかけいたしましたが、無事保護されました。
以上、ご連絡いたします。
 久喜市教育委員会 教育総務課

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 とりあえず、今回は、非常時の連絡マニュアルは定められた通りに機能したことがわかった。
 だがこうしたマニュアルは、常に完全に機能するとは限らないから、今後も、注意深くチェックし続けていかなければならぬ。
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市長は何をどう「チェンジ」するか。市議会代表質問から

2018/06/23 11:22
 6月20日、久喜市議会本会議で、市長の所信表明演説に対する各会派の代表質問が行われた。
 私は 市民の政治を進める会の代表質問に立った。
 私の前に立った新政、公明党、共産党は、梅田市長の政策の内容について質問していたのだが、私が最も聞きたかったのは、政策の前提としての、梅田新市長の政治姿勢の問題である。
 梅田市長は、市長選挙を通じて、前市長の多選・長期政権の弊害を批判し、それを「オール久喜」でチェンジしていくといった訴えに重点を置いていた。
 私も、前市長の「多選」「長期政権の弊害」を批判する立場から、梅田市長を個人的に応援した。
 したがって、梅田新市長が、前市長の市政をどのように見解を持ち、どのように批判して、それを転換させていこうとしているかが、最も大切なことだと考える。
 以下は、私の代表質問の冒頭、政治姿勢に関わる部分である。
          ----------------

 第1に、梅田市長は、市長選挙においてみずからを当選させてくれた市民からの期待をどのように受け止め、その市民の期待にどう応えようとしているか、久喜市政を、前市長の市政からどのように「チェンジ」させようとしているかです。
 実は、8日の「所信表明」で、政策以前の問題として触れられるかなと期待したんですが、述べられなかったので、ここでお聞きします。

(1)まず、前市長の多選に対する批判と長期政権の弊害をどう認識されているか、です。
 市長選挙で梅田市長は、「長期政権の弊害」「しがらみだらけの久喜市」等の言葉で、これまでの久喜市政を批判してこられた。それに対して、「新しい風」というフレーズも使っていた。市民が新市長に期待したのは、まさにそこなのです。
 基本的な政治姿勢として、これまでの行政運営の何が問題であったかを明確にし、それをどう変えようとするのかを、しっかりと明示していく必要がある。
 たとえば、私が問題と思う行政運営の例を、いくつかあげてみます。
 久喜総合病院の撤退問題では早くに情報を把握していながら議会に半年以上も秘密にして、カマチグループへの売却が決まってからはじめて公表した、東京理科大の撤退方針に結果的に何ら対応できなかった、しかも撤退に当たっての理科大側の要求を事実上すべて認めざるを得なかった、巨大学校給食センターは議会や市民の議論を経ることなく「センターありき」で強行決定した。この他にも、責任をあいまいにしたまま行政手続きの誤りや政策判断ミスを追認してきたケースも、いくつかありました。
 梅田市長は、これまでの久喜市における、そうした行政手法、独善的な姿勢や行政体質をどう認識していますか。

(2)市長は、それに対する市民からの批判、「チェンジ」を求める声を、どう受け止めているか。また、多選問題に対する、基本的な見解も聞きたいのです。
 それは、久喜市政に澱のようにたまってきた「多選の弊害」、閉鎖的・独善的な行政体質を、市長のリーダーシップで、どう払拭していくか、ということでもあります。
 実は、前市長は21年前の初当選時、「市民の目線」「市民の目の高さに立った市政」と述べていて、私は、たいへん新鮮に感じたことを覚えています。それがいつの間にか失われてきたと感じていました。
 梅田市長はどのような市役所・市政を作っていくか、住民自治の理想を語っていただきたい。

(3)もう一つ、久喜市政の基本的課題として「市民参加」の問題があります。
 私は、前市長が最初の頃、積極的に市民参加を進めようとしていたと評価しています。しかし最近では、学校給食審議会では「センター化ありき」を押しつけて、行政主導でセンター化を決定させた。他の審議会等でも、形式的な諮問・審議で行政の決定を事実上追認させるケースが多々見られます。
 梅田市長は、市民参加をどのように位置づけ、形骸化させずに、市民参加を活かしていこうと考えるか、基本的な見解をおきき聞かせください。

【参照⇒猪股の代表質問通告へのリンク】
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 梅田市長の答弁は、前市長の市政への直接的な批判は避けながら、意外とあっさりしたものだった。
 それは、前市長への遠慮だったか、あるいは市長選挙を通じて前市長派がいまだ多数を占めている最大会派への配慮だったか。
 梅田市長の答弁から、象徴的なフレーズを拾ってみると、
 「市政の主役は市民であり、その意思が反映されなければならない」「多選が問題と言うよりも、長期政権が続く中で、地域や市民の間にカキネが生じてきたことが問題」、「一人一人を大切にしながら、聞く耳を持ちながら、そのカキネを取り払う」、「主役である市民1人1人の協働によるまちづくりをオール久喜で進めていく」、・・・

 これは、市民を二分した市長選挙で生じた亀裂を「カキネ」と言っているのか、合併後に積み重なってきた地域的な不公平感や不満といった亀裂を「カキネ」と言っているのか、まだよくわからない面はある。
 前市長の市政に対して、「オール久喜」を対置させていることからすると、一部の政策についての転換を図りながら、基本的にはこれまでの市政の政策方針は継続させるということになるのだろうか。

 いずれにしろ、当面は、市長選挙で明確に政策転換を掲げた、学校給食センター建設計画の中止、理科大跡地の活用計画、その他いくつかの政策について、どのような「転換」を打ち出してくるかを見守りたい。
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久喜駅頭で『声と眼』を配布しています

2018/06/15 17:01
 今週は『声と眼』552号の配布活動に1週間を費やしています。
 月曜日は雨だったので配れず、火曜日に久喜駅東口、水曜日に西口の北階段、木曜日に南階段(エスカレーター前)で配布しました。
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 駅頭での定期的なビラまきは、1980年から当時の社会党の「月曜の声」を配り始めたのが最初ですから、あれから38年ずっと、基本的に月2回、駅頭に立ってきたことになります。
 1993年から『いのまた和雄の市政レポート・声と眼』を配っていますが、それからでも25年、550号を重ねました。

 20年前に比べると、明らかに通勤・通学者の数が減っていると感じます。
 『声と眼』を受け取ってくれる人の数でいっても、以前は東口で最高時、900枚を配布していましたが、今は600〜700枚がせいいっぱいです。
 一方で、西口の南階段では400枚くらいで、ほとんど数は変わらないのですが、北階段では逆に少しずつ増えてきていて250枚くらいを受け取ってもらえます。

 年を追うごとに人の流れに変化が出てきているようで、以前は人口が急増していた青葉、青毛、栗原地区は今では人口が漸減傾向にあって、しかも高齢化しているので通勤者は大きく減ってきているようです。
 久喜駅の東側の通勤者たちは、以前は比較的遠くまで通うので早い時間帯が多かったようですが、最近は7時前の通勤者が減っているように実感しています。
 一方で、西口の北階段を利用する通勤・通学者が増えてきているのは、中央や北、野久喜・古久喜などのマンション建設や住宅建設が進んできているせいでしょうか。

 火曜日の朝、東口で5時半くらいに配り始めて少し経った頃、いつも受け取ってくれる男性が声をかけてきました。
 「選挙の前はいろんな人が立ってたのに、終わったら、猪股さんしか見ないのはどうしたわけだ」
 「結局、議員さんたちは選挙の前だけ顔を見せていいこと言ってるけど、これだから信用できないんだよね」
 「猪股さんだけは続けてくださいよ」
  本当にありがたいことです。

 議員(候補者)の中には、宣伝チラシや選挙公報に、「顔の見える議員」と書いている人がいましたが、これは「選挙が近くなると顔を見せる議員」の間違いだったようです。
 もっとも、選挙戦術としては、選挙前の数か月間だけでも、何度も何度も駅頭に立ってあいさつを続けていれば、有権者の皆さんには、普段から「顔を見せている」かのように印象づけることができるわけで、その方が利口なのかも知れません。
 しかしそれをわかっていて短期集中で駅頭宣伝に立って顔を売り込んでいるのだとしたら、ちょっと寂しいですね。

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 ただ、他の議員の名誉のために付言しておくと、同じ会派の川辺議員(社民党)や共産党の議員が選挙後も駅頭でのビラまきを行っているので、だれも立っていないわけではありません。
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市長の「所信表明」のホームページの作り方

2018/06/08 18:00
久喜市のホームページのトップページ、新着情報に「所信表明について」がアップされた。
そもそも、「所信表明について」というのは見出しだろうか。
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で、これをクリックすると、下のページへ飛んで、「所信表明」を読むことができるのだが、何だかページの作り方が「変」だ。
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【参照⇒「所信表明について」へのリンク】
このページに載っているのは「所信表明」の本文だけで、どこにも、「所信表明」の説明がないのだ。
そもそも「所信表明」とは何なのか、だれがいつどこで行ったのかを、書かなければだめでしょう。
普通は、「6月8日に市議会の定例会が開かれて、その冒頭に、梅田新市長が所信表明を行いました。その全文を掲載します」というような説明を付けるものではないか。
ついでに言えば、この所信表明を行った主体である、梅田新市長の名前がどこにも載っていないというのも「変」ではないか。
久喜市のホームページ全体について言えることだが、市民が読んですぐにその意味を理解できるような親切さ、ていねいさに欠けると思う。

さらについでに書いておけば、
今日の市議会本会議には、市長の所信表明を聞くために、50人以上の市民が集まって、本会議場の傍聴席は満員になって、入りきれない市民は別室で実況中継を見たのだった。
これは市政の大切なニュースなのだからして、「たくさんの市民の皆さんが傍聴に訪れて、市長の所信表明を聞きました」という事実くらいは書いてもいいのではないか。
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「エスコートゾーン」の増設を

2018/05/25 19:20
 久喜駅西口広場の横断歩道上に、視覚障害者誘導標示が2か所、設置されています。
 これは「エスコートゾーン」と呼ばれ、ほとんどの鉄道駅前広場には設置されるのがあたりまえになってきました。
 久喜市でも、視覚障害者団体が毎年、市に設置要望を提出し、私も議会で毎年のように何度も増設を求めています。
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 市内では、この久喜駅西口広場、東口からふれあいセンターへ向かう道路に3か所、東鷲宮駅前に2か所、設置されています。
 今年度は、菖蒲総合支所の前に設置される予定ですが、まだまだ少ない。
 人口15万人で県内11位といばっていて、これしか設置されていない市というのは珍しくて、バリアフリーが遅れているたいへん恥ずかしい市なのです。

 なぜ久喜市でこんなに少ないかというと、これまでの久喜市政が、道路上の交通安全設備は県の財政で設置するべきだと、責任を県に押しつけて、久喜市が設置をサボってきたからに他なりません。
 他の市は、市民の障害者のバリアフリーの促進のために、それぞれの市の財政で設置を拡大してきたのです。

 久喜駅東口広場、市役所や各総合支所の前、公共施設の前などに大幅に増設するべきです。
 また、久喜市内では公共施設の前などに少しずつ設置してきているのですが、本来なら、久喜駅西口から市役所までの経路、中央公民館までの経路など、「線」で設置していくべきです。
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教育部長による“ウソ答弁”あるいは事実の隠蔽

2018/05/21 19:15
 5月15日、臨時市議会で、一般会計補正予算が可決された。
 その内容は、昨年10月に、菖蒲地区の中学校生徒が下校途中で川で水死した事故の災害共済給付金が、半年経った4月に給付決定された。
 これをいったん一般会計の歳入に組み入れて、歳出でご家族に支出する、そういう手続きである。
 4月の市議選の真っ最中に給付決定がされたが、議会を開くことができなかったので、市長の専決処分で決定、施行された、その専決処分を議会で事後承認するという議案である。

 本会議で、新政の貴志議員、共産党の平間議員が、おもに事故の経過と再発防止対策について、教育委員会でどのように対応してきたかを聞いた。

 その後、私は、このような児童生徒の事件・事故が発生した際の情報連絡と情報共有、危機管理のあり方について、教育委員会の対応と今後の方針をただした。
 10月の事故の際には、新聞各紙の埼玉版の記事に小さく出たらしいが、ほとんどの議員は気付かないでいた。
 私も4月に専決処分を見て、教育委員会に問い合わせて、事故の概要を知った。
 かつて、市内で児童生徒の死亡事故や事件が発生した場合に、事故・事件の直後に議会にも報告されるのがあたりまえだったが、昨年10月にはそのような報告はいっさいなかった。

 おかしいと思って、当時の副議長だった春山議員に確認したところ、事故当日に教育委員会事務局から連絡があったという。
 であれば、議長か副議長が、議員全体または教育環境委員会の委員くらいには連絡して、情報を共有すべきではなかったか。
 もっと言えば最初から、教育委員会事務局から議員全体に知らせるべきではなかったか。
 そういう連絡体制がなかったために、生徒の死亡という重大事故なのに、その情報が議会全体に廻らなかった、いわば危機管理上の課題を残したと言える。

 私の質疑に対して、15日の本会議では、教育部長が「事故の際のマニュアルで、部長から議長、副議長、教育環境委員会委員長に連絡をすることになっている」「今後は議員全体にメールなどで共有できるような仕組みを検討したい」と答弁したので、早急にマニュアルの見直しを進めるよう要望して、その場は終わった。

 さて本会議が終わってからあらためて春山議員と話していたら、教育部長の答弁は事実と異なっている点があるという。
 10月13日の事故当日、春山議員に連絡してきたのは、教育部長ではなく教育総務課長で、しかも行方不明という連絡だけしかなく、その後に死亡がわかったという報告はなかったというではないか。
 つまり、当日、教育部長は、マニュアルでは部長が正副議長に連絡することになっているのに、自分では連絡をしなかった、しかも、死亡という最も重大な結果については報告せずに放置しておいたということになる。
 本会議で部長が答弁したのは、「部長が連絡することになっている」というマニュアルの説明をしただけで、実際にはマニュアルを無視して自分で連絡しないですませたことについては知らんぷりを決め込んだということになる。

 私を含めて答弁を聞いた人は、マニュアルで決まっているなら、当然、その通りにやったのだろうと信じたのだが、部長は意図的に、自分で連絡しなかったことを隠蔽したのだ。

 久喜市のお役人たちは、マニュアルがあっても無視して恥じない、生徒の死亡という重大事象を報告もしない、報告しなかった事実は隠蔽する、こんな有様では、久喜市行政、特に教育行政における危機管理は機能しない。

 18日に私は教育長に会って、部長がウソの答弁をした、あるいは事実を隠蔽したことを指摘し、調査を要請しておいた。
 その上で今日(21日)、教育長に電話して、どうなったかを確かめたところ、教育長が、部長に確認して猪股の指摘が事実であることがわかったと認めたのである。

【参照⇒2018/6/30 教育長が謝罪の記事へのリンク】

 それにしても、事実を隠蔽し、その場をごまかしてやり過ごそうとした教育部長の答弁は、国会の官僚答弁のミニ版とでも言おうか、ひどいものだ。
 国会と同じで、議会でウソを重ねても、事実を隠蔽しても、どうせ当局内部で、あるいは多数会派が守ってくれると信じているのではないか。
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新会派の動きもあった そもそも会派って何?

2018/05/16 19:53
 市議会の会派構成が固まって、人事も決着した。
 この過程で、こんな摩訶不思議な、市民感覚からはとうてい理解不能な策謀があったという事実を書き記しておこう。
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 市議選の後、5月1日が、会派結成の届け出期限となっていた。
 市民の政治を進める会が猪股、川辺、田中の3名、共産党が4名、公明党が5名で、田村氏は4年前には猪股と2人で会派を作っていたのでお誘いしたのだったが、当面は1人でやっていきたいということで無会派となった。

 残りの14名は保守系会派として一つにまとまって、最大会派を構成することとなった。
 実はこの人たちは、田中前市長を応援した議員たち、梅田新市長を応援した議員たち、特にどちらにも付かずにいた議員たちと3つのグループがあったにもかかわらず、どうして一つにまとまることができたのか、素朴な市民の目から見ると“不思議”以外の何ものでもない。

 梅田市長は、田中前市長の根本的な政治姿勢、政治体質を徹底的に批判し、政策的にも大きな転換を打ち出していた。
 たとえばある意味で田中市政が今年度の最大の政治課題として掲げた、巨大学校給食センターの建設に対して、梅田氏は、巨大センター建設計画の見直しを打ち出している。
 具体的には、栗橋地区の小学校の自校調理条や菖蒲の小規模センターのまだ使える施設は活かして、ということは、単一センター化を取りやめるということである。

 私たちは学校給食の理想は自校調理方式であって、巨大センターですべての学校給食を調理するのには反対であるから、梅田市長の見直し方針は大歓迎である。
 ところが、改選前の新政久喜の議員の皆さんは田中市長の巨大学校給食センター建設を無条件で賛成・推進していく立場であった。
 その立場を堅持する議員たちが、改選後の最大会派の中枢を占めているのだから、梅田市長が給食センター建設見直し方針を具体化してきた時に、どのような立場を取るのだろうか。

 そしてその最大会派に飲み込まれてしまった、梅田新市長支持の議員たちは、その最大会派の中で、各政策に渡る梅田市長の見直し方針を守ることができるのかどうか。
 学校給食センターだけではない、梅田市長の政策が、田中市長のこれまでの政策を転換させようとする時に、その最大会派の議員たちは、梅田市長による政策転換を受け入れるのか、それとも抵抗して田中前市長の政策を継承させようとするのだろうか。

 私自身は、田中前市長の多選反対の立場から、梅田市長を応援したのだったが、基本的には政策転換は歓迎するものが多いから、梅田市長に対して批判的に応援していこうと思っているが、議会が全体としてどう対応するか、場合によっては、議会の田中市長派(?)に対して、市民の皆さんからの批判も必要になってくるだろう。

最大会派分裂の動きもあった

 実は、投開票日翌日の23日から、会派構成がどのようになるか、かなり流動化の動きが出てはいた。
 23日の朝、田中議員のところに石川県議から電話があって、柿沼議員を中心にして最大会派とは別の会派を作るから、そちらに加わるようにというお誘いがあったという。
 田中議員は改選前から引き続き、市民の政治を進める会に入る予定であったし、もともと最大会派に加わる考えはなかったが、石川県議を応援する議員たちで会派を作るなら、加わってもよいと返事をした。

 石川県議の話では、柿沼市議からの相談もあって、新会派を立ち上げるなら協力するということで、石川氏から話のできるH市議や若手のK市議、さらに田中市議にも声をかけたということらしい。
 ところが、その後の数日間、結局は最大会派に加わることになる議員たちは連日のように会合を持った結果、分裂とか新会派結成の話はご破算にして、結局は一つにまとまることになったのだという。
 しかも新会派の中心になると聞いていた市議たちが、最大会派の正副代表に就いたのだから、ますますわけがわからない。

 いったんは石川氏の誘いに応えて新会派に加わる決意をした田中市議に対しては、その間の経過も知らせずに、最終的には新会派の話はなくなったからと放り出されたのである。
 途中で新会派でなくて最大会派に入るようにと言われたともいうが、田中市議にすればそれは話の前提が違うので、筋を通して断って、元通りに市民の政治を進める会でいっしょにやっていくことになった。

 新会派だ、分裂だ、いや結局は多数でまとまった方が得策だといった、会派の離合集散の原動力は、人事の主導権を握ろうという多数派工作かも知れないが、人を将棋の駒のように扱って数合わせに利用しようと策謀を巡らすのは、“政治家”ならぬ“政治屋”のやり方ではないか。
 それは、基本的な政治姿勢、あるいは政策でまとまるべき議会会派の基本、議員のあり方とはほど遠い。

 議員が他の議員を、政治的信念や政策や人格を持った一人一人の議員としてでなく、議会の中の“数”としてしかとらえられない議員は、結局は市民も単なる“票”としてしか見られないのではないか。
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青毛小学校PTA総会で来賓あいさつ

2018/05/11 18:43
 5月11日、青毛小学校のPTA総会が開かれました。
 私は地元議員として招かれて、来賓としてあいさつをしました。
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 PTA総会おめでとうございます。
 今、子どもたちをとりまく環境は非常にむずかしくなっています。
 子供への虐待、いじめ、競争社会の中で翻弄される子どもたち、落ちこぼれや引きこもり、本当にこんないやな言葉が次々と浮かんできます。
 けれど、子どもたちをとりまく環境を作っているのも、守っていくのも、私たち大人であり、地域社会に他なりません。

 私に教育のことを教えてくれた先生が、最も優れた大切な教育は、すてきな大人に出会わせることだ、という言葉を教えてくれました。
 子どもたちはこの青毛小学校で、子どもたち同士はもちろん、先生方や地域の人々との関わりの中で、地域の大人たちのようすを見ながら、成長していきます。
 その時に、皆さんがいっしょうけんめいPTA活動をしている姿を見て、そこから何かを学んでくれることもあるんだと思います。
 この青毛小学校が、子どもたちにとって、そのような場であればいいなと思っています。

 久喜市も人口減少時代に入って、人口は毎年200人くらいずつ減少してきています。
 小学生の子どもたちの数は毎年100人くらいずつ減少してきていて、現在は8500人くらいです。
 市内でも、各学年に1クラスしかない小学校が増えてきていて、否応なく、小学校の統廃合を進めざるを得ない状況になってきています。

 もう一つの課題は、学校給食センター化の問題です。
 昨年、田中市長は市内34校の学校給食をすべて一本化して、1万2000食の大規模給食センターを建設する方針を決めました。
 それに対して、市長選挙で梅田新市長が誕生しましたが、この大規模センター化の見直しを公約しています。
 当面、栗橋地区の自校調理方式の存続、菖蒲の小規模給食センターの維持、一方で、鷲宮の老朽センターの建て替えが課題になります。
 いずれにしろ、子どもたちのために最善の学校給食はいかにあるべきか、改めて議論していいかなければなりません。

 市議会は来週15日に臨時議会で正副議長を選出し、その後6月8日からの定例会で、市長の所信表明演説が行われる予定です。
 ぜひ皆さんも注目してください。

 子どもたちを地域の宝物として、守っていくのは私たち大人の責任であり、政治の責任でもあります。
 私たち自身が、学校、先生方、地域のコミュニティ、そして行政ととともに、子どもたちを見守り続けていくこと、子どもたちから目を離さないこと、子どもたちをとりまく環境に気を使っていくことは、大人の責任ですね。
PTAが、これからもそうした活動されていくようお願いして、ごあいさつといたします。
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東京レインボウ・プライド2018に、LGBT議連で参加

2018/05/06 18:09
 5月5日、6日、全国LGBT自治体議員連盟の研修会に参加しました。
 全国から100名を超える自治体議員たちが参加し、性的マイノリティの支援政策の取り組みが大きく拡がっていることを感じてきました。
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【参照⇒LGBT研修会へのリンク】

 6日の午後からは、代々木公園で、「東京レインボウ・プライド2018」が行われ、私たちもパレードに参加してきました。
 全国の自治体議員たちが、「LGBT自治体議員連盟」の旗のまわりに集まっています。
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 LGBT議連の当事者議員たちが先頭に立って、これからパレードに出発するところです。
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 このさらに前方には、国会議員たちの列があって、立憲民主の枝野、蓮舫、社民党の福島議員たちの顔ぶれも見えました。
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選挙戦術としての“露出” (2)

2018/05/02 08:13
「選挙戦術も様変わりしてきた」を書いたら、市民からこんな情報が寄せられた。
【参照⇒選挙戦術も様変わりしてきたへのリンク】

(Aさん)  選挙中、ある候補者を先頭に自転車で何台か連なって走っていたのを見た時に、この候補者がマイク・スピーカーを使っていたという。
 自転車で走りながらスピーカーを使っていたら、この候補者は宣伝カーの方ではスピーカーは使えないはずだが、その間、宣伝カーは止めておいたのだろうか。
 仮に、宣伝カーには運動員を乗せて連呼をしながら離れた場所を走らせておいて、それとは別に自分は自転車部隊を組んで、両方でスピーカーを使っていたとしたら、意図的な選挙違反ということになる。
 目撃情報を寄せてくれた市民の方は、自転車部隊を見た時には、「がんばってるなあ」と素朴に感心したのだと言う。

(Bさん)  選挙終盤の夜、ある駅で、10時頃に通った時に、駅前に宣伝カーだけが置かれていて本人はいなかった。
 Bさんの話では、駅前に宣伝カーを置いているだけで、その間、実はほとんど本人はいなくて、その後、夜の12時くらいにやってきて「終電まで挨拶に立ちました」と宣伝していたようだという。
 宣伝カーには運転手だけが乗っていたというが、これは何時間も車だけ置いておくと駐車違反に問われるおそれがあるので、いわば脱法行為ではないか。
 これで「終電まで立っていた」ということになるのかもしれないが、これも選挙戦術の一つだろうか。

 他の候補者にも聞いてみたら、「自分は夜の10時頃まで立っていた。その間ずっと、ある候補者の車だけ置いてあったが、その後に来たのだろうか」と話していた。

 どんな方法を使っても露出した方が勝ち、目立つことが第一・・・、そんな選挙でいいのかなあ。
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選挙活動も様変わりしてきた

2018/04/30 12:09
 市議会議員選挙で、私はできるだけ街頭演説を行うことを心がけている。
 宣伝カーを走らせて、街の角々で車を止めて、人がいてもいなくても、家の中で窓越しに聞いていてくれる、そう信じて話し始める。
 実際、話している最中に窓が細めに開いて中で人が動く気配がしたり、庭で草取りをしていた人が手を休めて顔をこちらに向けてくれたり、演説が終わった後に、向こうのマンションのベランダで手を振ってくれたりと、さまざまな反応がある。
 「演説しているのは猪股さんだけだよ」と声をかけてくれる人も多い。
 私は、連呼で名前だけを売り込んで歩くのではなくて、候補者が普段の活動やその成果、政策、政治に対する考え方などを話していって、市政について市民の皆さんにいっしょに考えてもらう、それが本来の選挙のあり方ではないかと考えている。

 私は月に2回ずつ『声と眼』を配っていて、固定の読者もいる。
 選挙近くになると、議会報告、宣伝チラシ、後援会パンフなどを配り始める議員が増えてくる。

 普段は議会報告の活動をあまりしないで、あるいは普段はほとんど新聞折り込みやポスティング業者に依頼して配っていて、選挙間近になって、急に駅頭などで自分で配り始める議員も多い。
 しかもそれらは体系的な政策を書くよりも、あまりにも断片的できれいなスローガンを並べていて、はなはだ自己宣伝臭が強い。

 選挙の何か月か前になると、いろんな議員が駅前などに立って、写真と名前を大書きした宣伝リーフレットを配り始める。
 「本人」なんていう目立つためのタスキを掛けて、同じ場所で何度でも立っているのは、市民の前に文字通り顔を見せ、露出し続けることに意味があると考えているらしい。

 選挙中の最近のハヤリは自転車部隊だが、これには2通りの戦術がある。
 一つは宣伝カーの前を走りながら、「候補者が自転車に乗って皆さんに手を振っています」とアナウンスしながら、人通りの多い場所を“パレード”していくやり方だ。
 いかにも“若くて元気!”とアピールしているつもりなのだろうが、人通りの多い場所の手前で宣伝カーを降りて自転車に乗り換えて少し走り、人通りが途切れると自転車を降りて宣伝カーに乗って次の場所へ移動するという方法である。
 大きな宣伝カーに自転車を、運動員のも含めて何台か載せていたり、別にトラックで自転車を運んでいく場合もある。

 もう一つは、候補者カーとは別に、自転車部隊で宣伝活動を行う戦術で、つまりは宣伝部隊を2隊作って、別方向でそれぞれ宣伝活動を展開するわけだ。
 有権者は普通、候補者は宣伝カーに乗っていると思っているのだが、宣伝カーの方は候補者はなしで、自転車部隊は候補者を先頭に走らせているわけだ。
 宣伝部隊を2隊まわせれば、たいへん効率がよい上に、1隊はずっと候補者を先頭に自転車で走っているのだから、文字通り若さをアピールできるというものだ。

 ただし公職選挙法では、候補者はスピーカーを1人1台しか使えないことになっているので、もしも宣伝カーで車載スピーカーを使い、さらに自転車部隊でもハンドマイクを使っていたら、これは選挙違反ということになるが、選挙中に摘発されることはまずない。

 いずれにしろ、自転車戦術は候補者の顔見せと若さのアピールが目的だから、ほとんど街頭演説はやらない。

 ポピュリズムは地方議会の選挙戦術の中にも蔓延してきていて、選挙は要するに宣伝をうまくやった方が勝ちだと考える議員や候補者が多いせいか、選挙戦術だけがどんどん新しくなり発達してきている。
 選挙中に街頭演説を重ね、政策を訴えて、有権者にいっしょに政治を考えてもらい、共感を得て投票してもらうという、本来の選挙活動を地道に続ける候補者は、今や古典的で少数派である。
          -----------


【ポピュリズム】(知恵蔵の解説による)
 政治に関して理性的に判断する知的な市民よりも、情緒や感情によって態度を決める大衆を重視し、その支持を求める手法あるいはそうした大衆の基盤に立つ運動をポピュリズムと呼ぶ。
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12回目の市議会議員選挙を振りかえって

2018/04/28 07:34
 今回の市議会議員選挙は、私にとって12回目の選挙でした。
 27名中11位で当選させていただいて、また議員としての活動を続けることができます。

 いつものことながら、私の選挙運動は地元の人たちがたくさん集まってくるわけでも、組織や団体の運動員がたくさんいるわけではもありません。
 これまでの市民運動や住民運動でつながってきた人たち、駅頭や地域での『声と眼』の活動を評価してくれた方々が、自主的に集まってきてくれて、手作りの選挙です。

 ポスター貼りは全市内に貼り出すだけの人数は集まりそうもなかったので、菖蒲・栗橋・鷲宮地区の161か所はポスター貼りをやってくれる業者に委託することにしました。
 当日は20人近くの方が参加してくれて、何とか久喜地区128か所のポスターを貼り終えることができました。
 本当に感謝です。
(他の候補者は会派内で協力・分担して貼っていたので、一陣営で貼る箇所数が少なく、そんなにたいへんでもなかったようです)。

 選挙事務所は、金をかけて事務所を借りることはせず、私の自宅の一室を使いました。
 選挙期間中、友人たち2〜3人にお願いして、毎日事務所(自宅)に詰めてもらいました。

 宣伝カーは、私と運転手の2人だけで運行することを原則にして、“ウグイス”はいません。
 結局、木曜日だけは勉強会仲間の吉川の市議会議員さんが見かねて応援に来てくれて同乗してもらいましたが、他はずっと私が1人でマイクを握りました。
 私自身は毎朝5時半から8時まで久喜駅頭に立って通勤・通学者にあいさつして、その後、9時から夕方6時まで宣伝カーに乗りました。
 走行中も1人でしゃべり続け、こまめに止まって、まちかどからの街頭演説に徹しました。
 5分くらいの短い街頭演説を続けて、7日間で188か所にのぼりました。
 『よくのどが持つなあ』と心配してくれる方もいますが、これは自分でも感心しますね。(友人にもらったハーブが効いているんだと思います)。

 向こうの角で足を止めて聞いてくれた方、ずっと窓を開けて聞いてくれた方、演説が終わってから駆け寄ってきて握手してくれた方、日を重ねるごとに手応えを感じました。
 演説を聞いて、「他の候補者は連呼ばっかりだけで、演説してるのは猪股さんだけだ」「今まで選挙に行ったことなかったけど、一票入れるよ」「このまえ演説を聞いて、今日、期日前に行って猪股さんに入れてきたよ」と言ってくださった方々もいらっしゃたのはうれしかったですね。(これが選挙の醍醐味なんです)。

 また、「『声と眼』をずっと読んでるよ」「いつもポストに入っているのを全部取ってあるんだ」「駅前でもらって電車の中で読むのが楽しみなんです」「家に持って帰って家族中で読んでるよ」と行ってくださる方々もたくさんいました。
 『声と眼』は市政と議会の情報紙で、猪股の宣伝を目的にしているわけではありませんが、市民の皆さんへの情報提供、情報共有の活動を続けてきたことが“力”になっているんですね。

 こうした手作り選挙で、風に乗っての大量得票はかなわなくても、前回よりも180票を上乗せして、1988票の11位で当選することができました。
 大きな組織や支援団体がなくても、また金をかけなくても、日常の地道な活動をしていれば、市民の皆さんは評価してくれる、また、自分の考えを自分の言葉で話していけば、きちんと受け止めてもらえるのだということを、確認することができました。
 改めて、自分の活動スタイルと市民の皆さんの感性を信じて、これからも活動を続けていきます。

 【参照⇒選挙費用の報告へのリンク】
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久喜市の市長交際費 (2)

2018/04/26 21:59
 久喜市長の年間の交際費の支出額は、ほとんど埼玉県内40市中で最高額だったことでも有名だ。
 年によっては、120万都市のさいたま市よりも多額に上ったこともある。
 県内他市の市長たちは「必要最小限」などと規定を定め、たとえば香典は本人だけとするなど、節減に努めている。
 田中前市長は総会や新年会などであいさつだけしてすぐに退席する場合でも「会費」を置いてくるし、公職者の親族や元公職者の香典も交際費から出すのだから、交際費がかさむのも当然だ。

 以前は、市職員や親族の香典も交際費で支出していた。
 議員の誰も(おそらくは忖度して)公的な場では問題にしなかったのだが、私は市議会で「部長以下の職員が同僚の告別式に出る場合は当然、その香典は自分の財布から出すのだから、市長も自費で出すべきではないか」と質問して、やっと自己負担するようになった。
 梅田新市長には、市長交際費の節減にも努めてもらうように提言したい。

 また、田中前市長は、市長あてに案内が来た会合やイベントにはほとんどすべてに自分で出席するので有名だった。
 イベントや会合が重なった時でも次から次へと自分でまわっていって、代理を出ことはなかったようだ。
 当然に、会合が重なった場合には、堂々と遅れて会場に入っていって、中途で議事を中断させて、あいさつだけしてすぐに「次の公務がありますので」と言ってすぐに退席してしまうのが通例でもあった。
 議事の中身や参加者の発言などは聞く間もなく、さっさと帰ってしまうので、顔を出してあいさつするだけが目的で団体や会合の内容を知ることはなかったのではないか。
 私も、たまたま市民団体の会合などで田中前市長とごいっしょした時などに、「たまにはじっくりと話を聞いていったらどうか」と申し上げたこともあったが、「いや、忙しいので」と言って帰ってしまう。
 これは同じ時間に開かれる会合でもすべて出席することにしていて、次から次へとはしごしなければならないから、長くいられないのはあたりまえだった。
(実際には特に次の予定がなくても、「公務」を口実に帰ってしまっていたと思う)。

 ゲートボールの試合中でも、小学校の運動会でも、中断させてあいさつだけして帰ってしまう。
 市長としては「自分は忙しいんだからあたりまえだ」というのかもしれないが、議事や協議を中断されたあげく、あいさつだけで帰られてしまう団体の側からすれば、はなはだ迷惑でもあったから、評判は悪かった。
 市長が全部に出られないのはあたりまえだから、代理を出してメッセージを読み上げる方法もあると言ったが、田中市長はすべて自分で出ることを自慢にしているらしかった。

 梅田新市長には、数をこなすよりも、ぜひ、市民団体の会合に出た時は、できるだけ会合の経過を見守って参加者のお話を聞くようにお勧めしたい。
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過去の市長交際費のページが削除された(1)

2018/04/25 10:20
 昨日で田中前市長が退任し、今日から梅田新市長が就任した。
 これまでの田中前市長の市長交際費支出や市長の行動を確認しようと思って、久喜市のホームページを開いたが、トップページにあった【市長の部屋】のアイコン自体がなくなっていて、交際費や市長予定を見ることができなくなっていた。
 トップページから「市長交際費」「市長予定」の検索をかけても、『ページが見つかりません』と表示されて、すべて削除してしまったらしい。

 もちろん市長が替わったのだから、これからの交際費や市長予定の公表の仕方は、新市長の考え方で変わってもいいだろう。
 しかし田中前市長の過去の交際費や市長の行動の経過を、いっさい市民に見られなくして隠してしまったのはどういうわけか。
 これらの情報は、田中前市長個人の宣伝のために公表していたわけではなくて、市長の公務上の交際費支出や公的な行動を市民が把握できるために、掲載していたはずではないか。

 秘書室に電話してなぜ削除したのかを聞いたら、「昨日、総務部長の指示でいったん削除した」のだという。
 この久喜市役所としての判断は明らかにおかしい。
 田中前市長の行為は、市長という公的な立場による支出や行動であったのだから、市長が替わったからといって、過去の事実経過をいっさい見られなくしていいはずはあるまい。
 【市長の部屋】とは別に、市長交際費の公表と市長予定(または市長の行動)のページは、直ちに再開するべきである。

 結局、私はいろいろと試行錯誤して、キャッシュが残っていることに気がついて、確認することができた。
 たいへんびっくりしたのは、4月15日の市長選挙の告示日以降、つまりは選挙中にも市民団体の会合にさかんに出席していたことだ。
 今までの経過からして交際費も支出していただろうから、これは公務に名を借りた選挙運動ではなかったかとも思えてくるではないか。
 なお予定表には29日までイベントの予定が記載されていたが、市長の任期は24日までだったから、後はすべてキャンセルされたか、梅田新市長に引き継がれたかだろう。
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【久喜市長選挙】 やっと新旧交代、世代交代が実現した

2018/04/23 08:35
 市長選挙は、当初は現職の田中氏が圧倒的な知名度と組織力で優位に見えたのですが、私は駅頭に立っていて、また街頭演説での市民の反応から、中盤から流れが変わってきているのを感じていました。
 結局、新人の梅田氏が当初の大きな差をひっくり返して逆転し、3600票の差で当選を果たしたことは、首長の多選と市長職の長期独占に対する批判が根強かったことを意味します。
 また久喜市政と行政体質として染みついてきた、合併前から6期21年間も続いてきた長期政権のよどみ、市政に対して希望を語るよりも、お役所の論理で作られた政策を安全運転に徹した田中市政の市政運営に市民が飽き飽きしていたということでしょうか。
 梅田氏の政策能力はまだ未知数ですが、市民にとっては、見えないものへの不安よりも期待が上回ったと言えます。

 私も市民から聞かれた時には、「首長の多選反対・世代交代」という私の立場をを明確に表明してきましたし、告示前に駅前で梅田氏の宣伝活動を少しお手伝いしたりしてきました。
 ただし、梅田氏に対して全面的に積極的に支持している立場でもありません。
 市長としてこれから打ち出してくる政策が、田中市政とどう違うのか、独りよがりでなく、市民の立場に立った政策を打ち出せるのか、私はむしろ批判精神をしっかりと持って支援しながら、しっかりと検証していきたいと考えています。

【参照⇒開票結果へのリンク】
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