本会議閉会後の市議会全員協議会

 7月10日、本会議終了後に市議会全員協議会が開かれて、市長から盛りだくさんな「報告事項」がありました。

(1)5月に久喜駅のエスカレーターで盗撮で逮捕された職員の懲戒処分(停職6か月)、当該職員は辞職
(2)久喜菖蒲工業団地内の企業敷地から六価クロム等の土壌汚染が発見され、調査等の結果、9月ごろに汚染土壌を掘削除去する予定 (汚染は企業活動によるものではなく、土地造成の際に搬入されたものと見られる)
(3)久喜市ごみ処理施設に併設する余熱利用施設の見直し(梅田市長の選挙公約)と、市民の森緑の公園の集客施設の一帯整備を進めるため、市にプロジェクトを設置
(4)あおば保育園の移転改築事業の中止
(5)あおばっこ学童保育の青葉小学校校舎内への移転改修工事の見直しによる1年先送り
(6)宮代町和戸地区(久喜市久喜東4丁目に隣接)の市街地整備、物流施設の建設
(7)市立小中学校および公共施設等の危険なブロック塀に係る状況調査
(8)燃やせるごみの処理について、幸手市と杉戸町から、広域処理の協議の申し入れがあった
(9)梅田市長が済生会栗橋病院を訪問し、今後の栗橋病院の構想について協議

 今回、(4)あおばっこ学童保育の移転問題は、先に福祉健康委員会(7月2日)の所管事務調査の議題にもなっていて、執行部は『全員協議会でお話しするので・・・』と委員会の場であまり話そうとせず、委員長も当局に忖度(?)して遠慮していたのでしたが、委員会の調査の方が優先するのはあたりまえですから、委員からはたくさんの質問や意見が出されてきちんと議論されていました。
 また、(7)危険なブロック塀の調査とそれへの対応、(3)ごみ処理施設の併設施設の見直し問題、(8)ごみ処理の広域化については教育環境委員会の所管事務調査で、報告と質問があって掘り下げた議論が行われていました。
 それぞれの委員会に所属しない議員にも情報を共有しておいた方がいいという判断で、全員協議会の「報告事項」に加えられたようです。

「全員協議会」って何?

 本来は市議会に報告して、きちんと質問も受け、議員と執行部とで協議しておくべき事件でも、往々にして、「全員協議会」に報告だけしてすませてしまうという手法が取られることもあります。
 「全員協議会」という名前が付いてはいるのですが、会議次第には「協議」でなくて「報告事項」となっていて、市長と部長が報告だけした後で、議長が「ただいまの報告について、確認事項があればお受けします」と言います。
 議員は「質問」ではなくて、報告でよくわからなかった点などについて、「確認」のための発言をします。
 市長はじめ執行部としては、議員からの質問や議論はしないけれど、説明だけはしましたという、いわばアリバイ作りの場になってしまっているキライはあります。

 それでも、久喜市議会の全員協議会は公開ですから、当然、市民の方が傍聴に来ることもありますし、議事録も作成されます。
 全員協議会の確認を踏まえて、次の市議会で本格的な議論になっていくこともあります。

 特に今回の「報告事項」の多くは、市長選挙で梅田市長が「見直し」を公約していたり、議会で議論が続いてきた政策や市民の関心の高いことも多く、9月議会以降の議論に引き継がれることになります。

 なお、他市の議会では、全員協議会を非公開にして、議員の意見は聞くけれど、そこで何かを決定するわけではない、「ただ聞いおくだけ」という形式で開いている議会もあるそうです。
 これは本会議では紛糾しそうな案件について、あらかじめ非公開の協議会で議員に言いたいことを言わせて、いわば“ガス抜き”を図る場になっているらしい。

 久喜市議会では、そんな執行部に都合のいい扱いはさせないために、「全協で中途半端な議論はしない」「議論をするなら市議会の場で行う」「公開の原則」を貫いています。