「市議会だより」はその役目を果たしているか

 「久喜市議会だより」2月1日号が届けられた。
 11月27日に開会、12月21日に閉会した定例市議会の報告である。
【市議会だより2月1日号へのリンク】

 表紙には、久喜総合文化会館で開かれた高齢者大学音楽芸能祭で、客席に座って手を振り上げている参加者の皆さんを壇上から撮った写真である。
 これは「市議会だより」に載せるからということで、ポーズを撮ってもらったのだろうか。
 各会派から選任されている広報委員会としては、市民から「市議会だより」に関心を持ってもらうことに注力しているらしいから、少なくともこの写真に写っている高大の方々には、もれなくこの紙面を見てもらえると思うので、狙いは理解できないでもない。

 1枚めくって見開きには、当日、会場にいらっしゃった高大の方々の「アンケート」や意見の特集である。
 「市議会だより」を読んだことがありますかという問いに、99.9%の方が「読んだことがある」と答えていることはすばらしい。
 しかし、「110人にアンケート」としながら、「YES]「NO」の人数が出ていないのはどうしてか。
 その他の4つの設問も、いっさい人数も割合も出ていないので、ちゃんとアンケートを取ったわけではないらしい。
 たまたま会場でばらばらに答えたことを、そのまま羅列して「回答」としたように見えるのだが、これでは安易すぎないか。
 23の断片的な個別意見を羅列しただけで、「これが高齢者大学の皆さんが考えていることである」としてしまっていいのか。
 見出しには、「シニア世代が久喜市に望むこと」とあるのだが、これでは逆に高齢者の皆さんをなめてはいないか。
 このようなアンケートならぬ「アンケート」もどきに、見開きの2ページも使ったのは、紙面の浪費と言うしかない。
 本当に「アンケート」と銘打つのであれば、きちんと時間をかけて考えて回答してもらうようにすべきであろう。

 最近の「市議会だより」を見て感じるのだが、今号もやっぱり、委員会における議案審議の内容がまったく書かれていないのはどうしてか。
 議案の質疑はもちろん本会議でも行われるが、各常任委員会で、さらに掘り下げての審査がある。
 その意味では、議案質疑は、委員会での審査が実質的な審査であるから、議案審議の内容を市民に知ってもらうためには、委員会の報告を書かなければならないはずだが、委員会の内容がまったく紙面に出てこないのは、委員会軽視でさえある。

 たとえば、今回の議会では、市立図書館の指定管理者の指定の議案が大きな焦点であって、委員会でいちばん時間をかけた議案でもあった。
 実際、今回の議会だよりの5ページの全面を使って取り扱われているが、「議会での主な質疑が1項目だけ、委員会でどのような審議が行われたのかはまったく書かれていない。
 これでは、市民の皆さんに、この議案の審議を報告したことにはならない。
 広報委員会の認識が間違っていると言わざるを得ない。
 同じ会派から出ている広報委員には何度も話しているのだが、なかなか改善されない。