「久喜市議会だより」9月議会報告号への疑問(1)

 11月15日、「久喜市議会だより」の9月定例議会報告号が発行された。
【久喜市議会だより 11月15日号へのリンク⇒】
 各会派から選任している広報委員会が何回も会議を重ね、苦労して作成されたことには敬意を表するが、紙面には「変」なところが満載で、編集方針には大いに疑問を感じざるをえない。
 率直に書いてみよう。

(1)表紙にはデカデカと、『中学生が久喜市に望むこと!~504人の中学生にアンケートを実施!~』とあるので、少し期待して紙をめくった。
 しかし2・3ページの見開きの記事を読んでみると、まったくの期待はずれであった。

 市議会に関係する調査項目は『市議会だよりを読んだことがありますか』だけで、『YES』は14%と圧倒的少数であったのはおそらく広報委員たちも予想通りではあったろう。
 であれば、次に考えるべきは、なぜ読まれないのか、どうしておもしろくないのか、どうしたら興味を持ってもらえるかなどの掘り下げが必要ではなかったか。
 残念ながら、広報委員会でそれを議論した形跡はない。
 生徒会の皆さんとも直接に話したらしいのだが、そんな意見交換はしなかったのだろうか。
 『もっと読んで欲しいね』だけで片付けてしまっているのは、いかにももったいないし、掘り下げが浅すぎる。

 その他の設問で、『久喜市の好きなところを教えてください』 『(市政への)要望を教えてください』というのは、あまりにも通りいっぺん、安易すぎて、市議会のアンケートとしてやる意味があったのか。
 それぞれの回答を見ても、“だから何なの?”というしかない。
 特に『市政への要望』の答えは、断片的に8項目だけが掲載されているのだが、まともな(?)回答がこれしかなかったのか、たくさんあったのだとしたらなぜこれだけを抽出したのだろうか。
 これだけでは“中学生の声”として議会に活かしようもないのであって、広報委員会で編集した意図がわからない。

 そもそも設問が選択式だったのか、記述式だったのかも明記されていないのでは、まともなアンケートとはとても評価できない。
 もしも、たくさんあった回答から勝手に8項目だけを取り出して、「これが中学生の要望だ」とするのは、アンケートの恣意的な利用といわれても仕方あるまい。

 次の項目は『番外編』となっていて、その回答集計は完全に遊びの記述と言うしかないのだが、この設問の意図は何だったのだろう。
 もしかしたら、荒唐無稽な夢のお話でも冗談話めかして掲載すれば、おもしろく感じてもらえると安易に考えたのかも知れぬ。
 もしそうだとすると、読者=市民(アンケートをお願いした中学生たちを含めて)をばかにしているのではないか。
 この記事に、見開き2ページもの貴重なスペースを使った意図がまたわからない。

 “おもしろそうな記事”(前号は美しい女性の顔のアッとインタビューだった)を載せれば、市民に読んでもらえるというものではあるまいと思うのだが、いかがか。
 市議会の姿をわかりやすく、興味を持ってもらえるように伝えるのが市議会だよりの役割であって、どうしたらその役割を果たせるかこそが広報委員会で議論すべきことではないのか。

(2)次の見開き2ページは、2017年度決算の『注目事業をクローズアップ』として10の事業を写真で載せているのだが、はたしてこれが『注目事業』か?
 この10の事業の支出合計は4億円あまり、昨年度の市の一般会計533億円のほんの一部にすぎないのだが、これらを『注目事業』として選んだ判断基準がさっぱりわからなくって、思いつきで選んだとしか思えない。

 ちなみに、『広報くき』11月1日号にも『平成29年度決算の概要をお知らせします』の記事が見開き4ページにわたって特集されていて、『主な事業と決算額』の一覧も掲載されている。
 こちらの方は、市民の皆さんに市の財政の全体像を知らせよう、市民生活にどう関係するかを知ってほしいという記事の目的が明確である。
 これに対して、『久喜市議会だより』では決算のほんの一部分の事業だけを載せて、それで決算審査の報告を“こと足れり”とした編集意図と目的は奈辺にあるか。
 昨年度1年間の久喜市の事業総括である533億円の決算審査を、あまりにも軽くとらえていないか。
【参照⇒『広報くき』11月1日号へのリンク】


《続く》